バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)という言葉が世の中に初めて登場したのは1989年だそうです. VRという分野は非常に広い庭を持っていて,コンピュータビジョンを中心に,CG,画像処理, 音声認識,ロボットシステム,力覚提示,ネットワーク,センサフュージョン, ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングなど様々な技術的要素を含み, さらに心理学や芸術,医療といった分野にも関係があります.

近年,VRはさらに進化を遂げ,仮想空間と現実空間の融合技術として 拡張現実感(Augmented Reality:AR)あるいは複合現実感(Mixed Reality:MR) といったことも研究されています.まさにこれからどんどん面白くなっていく研究分野です.

ここではVRに興味を持った人のために,国内の関連サイトへのリンクをまとめてみました. 僕の趣味でデジタルアートやインタラクティブアート系の物もここでまとめて紹介しています.

(公開:2006年03月07日/最終更新:2009年01月28日)

研究室・研究機関

「大学選びは研究室選び」とよく言われます.あなたが進学を控えた学生で,「VRに興味がある」 「VRを研究したい!」と考えているならば下に挙げた研究室を訪れてみてはいかがでしょうか. 多くの研究室が見学を受け付けているので興味があればコンタクトすべし!  また同業者の皆さんはオープンキャンパスや学会開催中のオープンラボといった潜入の機会を見逃すな!(笑)

学会・研究会(組織)

学会や研究会では毎年,年次会と呼ばれる研究発表の大会が催されます. 年次会に参加して他の研究者の発表を聞いたり,自分の研究を発表したりすると 断然モチベーションが上がります.また,学会に所属していると定期的にニュースレターが届きます. ニュースレターには学会・研究会・関連イベントのお知らせ,大学の教員や研究員の募集といった有益な情報が書かれています.

企業

VR関係をやっている企業を知りたいときは産業用バーチャルリアリティ展 に出展している企業をチェックするのが手っ取り早いです.ディスプレイ機器を専門に扱っている会社 もあれば,モーションキャプチャシステムや3次元画像処理システムを売りにしてる会社もあります. 以下は代表的な企業の一部です(個人的に好きな会社).

学術・芸術・商談イベント(学会・研究会の年次会を除く)

イベントの公式サイトは毎年URLが変わる場合があります. 見つからないときは開催年を添えて検索してみてください. イベント情報をいち早く入手したいのであれば学会に所属することをおすすめします(VR学会がおすすめ).

画像処理・VR技術開発のためのソフトウェアと解説サイト

画像処理ではOpenCV,実空間への3次元CGの融合ではARToolKit,3次元仮想空間の作成にはOpenGLというのが定番のようです.

メディアアート・デジタルアート・インタラクティブアート関連

ここ辺は半分僕の趣味です.最近はデジタルアートのコンテストで,VRっぽいものをよく見るようになりました. VRのキーワードのひとつである「インタラクティブ」を要素に持つ作品(=インタラクティブアート) が増えてきたからかもしれません.VRの芸術分野での応用に興味があるひとは, 「インスタレーション」とか「デバイスアート」といったキーワードについても 調べてみると何かひらめくかも.