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2013年度 - 画像で何かを「はかる」アプリケーションを作る

今回のテーマは「はかる」です。 「はかる」は測る、計る、量る、図る、謀る、諮るなどいろいろな意味で解釈してOKで、 ただ単に画像計測するだけでなく、その結果を何かに使うアプリケーションを考えて作るのに挑戦してもらいました。 (橋本 直)

Camculator: 紙面上の計算式をカメラで認識する計算支援ツール
高橋治輝

紙面上に書かれた計算式をカメラで認識することで、実際に計算することなく計算式の結果を得るというシステムです。 ユーザはカメラ直下に配置した紙面上に適当な計算式を記述し、マウスで計算したい領域を選択するだけで計算結果を得ることができます。 0〜9の数値と四則演算子を認識することが可能で、「=」の有無により計算式か文字列であるかを判定します。このシステムにより、さまざまな作業における「ちょっとした計算の手間を省く」ことを目標としました。



フレーム差分を用いたミニ四駆タイマー
加藤邦拓

ミニ四駆は、マシンを改造し速度を競う遊びであり、コース一周あたりの走行時間を計測しながら改造の試行錯誤を行う。 私自身はタイムの計測にストップウォッチを用いることが多く、その度にマシンを走らせることと、 ストップウォッチの操作を同時に行う必要があり非常に面倒である。 そこで、画像処理により自動でミニ四駆のタイムを計測するシステムを開発し、自動でタイムの計測を行った。 (正規品のタイマーを使えというツッコミはなしということでw)



LipoDot: 実世界で"図る"ドットアート作成システム
大島裕樹

このシステムは、研究室に有り余るリポビタンDを有効活用するためのものです。 カメラ画像からイラストの線を検出して、ドットアートを出力します。 出力されたドットアートを印刷したり、プロジェクタで投影したりすれば、後はガイドに沿ってリポビタンDを並べるだけで、簡単にイラストを再現することができます。 リポビタンDだけでなく、缶やペットボトル、画鋲やマグネットを使ったイラスト再現も簡単に行えます。 また、配置する物体の数はシステムで調整できるので、手元の材料数に応じた配置方法を知ることができます。



MEvement Watcher: 顔検出と状態管理マーカによる作業時間計測
大家眸美

デスク作業をするためには、何においてもまず作業場に腰を据えなければ始まらない。 他者に監視されることで集中力が増し、より能率的な作業を行うことができると良く言われているが、 カメラによって監視・記録されているという状況も同様の結果を生むのではないだろうか。 本システムの目的は、顔検出によってパソコンの前に座っている状態を監視し、 作業時間を計られていることをユーザに意識させることによって、作業場に座り続ける意思を持たせることである。



drinkmeter: 1回に飲んだ量を計測するだけのシステム
貫貴裕

OpenCVの色抽出だけを使って置いた時点での飲み物の量を計測しました。 はじめに飲み物の色をマウスで選択するので、透明な水以外の飲み物の量を計測することができます。 最初にに置いた時と2回目以降に置いた時でそれぞれ別の色の線で示されます。 これでジュースの飲みすぎによる無駄遣い、夏場に飲み物を摂りすぎることによる夏バテを防止しよう!