笑い男模倣ツールに続く画像処理ネタ第2弾!
いわずと知れた名作サウンドノベル「かまいたちの夜」の人物シルエットをリアルタイム映像で再現!
バカです.超バカです.
(公開:2004年07月12日)

こんなことができます

※画面は初期バージョンのものです


「きっ貴様! 俺を殺す気だな!?」



「なっ 銃とは卑怯ナリ〜」



「ま,待て! それだけはマジ勘弁」



バン



「ギャー」





…というわけで今回はリアルタイムの動画像で「かまいたちの夜」ゴッコをするプログラムを作ってみました.

例によってUSBカメラを使って無意味に遊ぶソフトです. USBカメラから得られるリアルタイムの映像をもとにゲーム「かまいたちの夜」でおなじみのシルエット画像を作成します. USBカメラでなくても,キャプチャデバイスにカメラをつないだ物でも利用できます.

コトの発端

最初は以前作った動画処理プログラムにアルファチャンネル(透過) 機能をつけて光学迷彩ライクなことをやろうと考えていたんですが, やってるうちに「かまいたちっぽいな」 と思った瞬間からなにやらおかしな方向に. 今回のソフト名は,いわずもがなあのふざけたシナリオ名から(でもオチの怖さは随一).

ちなみに,今ではすっかりおなじみになったあの“シルエット”は原作の我孫子武丸さんのアイデアだそうです.

動作原理


プラズマよ!プラズマのしわざだわ!

このソフトは画像処理の基本的なテクニックを使って作られています.

まず,あらかじめ人が入っていない静止した背景画像を取り込んでおきます. 入力画像と背景画像とで引き算をすれば人の領域だけ取り出せます. あとは人の領域を紫色に塗って透過させたものを背景画像に重ねれば, 「かまいたちの夜」のゲーム画面のような画像の出来上がり,というわけです.

背景との引き算をとる方法は「背景差分法」と呼ばれていて, 最もオーソドックスな物体抽出法です. 背景が途中で変化してしまうとアウトなので,カメラは固定状態でないといけません. それと背景画像を取得したあとでその背景内にある物を動かしたりすると, その部分が紫色になってしまいます. また明るさが極端に変化したところや影ができた部分なども紫色になってしまいます.

ダウンロード


「ざくろの味」風味にもできます


使い方

 USBカメラ(あるいはキャプチャデバイス)がPCに接続されている状態にしてください. 準備ができたらソフトを起動してください. 起動したら画面に移動物体がない状態で「背景取得」ボタンを押して背景を取得してください.
  • 「実行」:映像の表示を開始します
  • 「ストップ」:映像の表示を停止します
  • 「背景取得」:背景を取得します
  • 「Snapshot」:表示されている画像をBMPファイルに保存します
  • 「終」:バッドエンドでソフトを終了します
 閾値は領域抽出の度合いです.0以上の整数値を設定してください. 光の影響で画面全体が紫色になってしまうようであれば閾値を大きな値にしてみてください. 上げすぎると人物領域が消えてしまうので適当に調整してください.