

笑い男摸倣ツール Catcher in the Rye
視覚デバイス(USBカメラなど)をリアルタイムで |
![]() |
![]()
|
なお,ソフト名は作中に登場する「ライ麦畑でつかまえて」に由来するものですが, 実は「Catcher in the Rye」は誤りで,正しくは「The Catcher in the Rye」です.
使い方
USBカメラ(あるいはキャプチャデバイス)がPCに接続されている状態にしてください. 準備ができたらソフトを起動してください.
- 「Start」:映像の表示を開始します.
- 「Stop」:映像の表示を停止します.
- 「Intercepter」:
視覚素子をハッキングして笑い男マークを表示します. - 「Snapshot」:表示されている画像をBMPファイルに保存します.
- 「Exit」:ソフトを終了します.
動作原理
![]() 2chで公開したときに貰った画像(人種差別?) |
顔の位置を検出する方法として最も簡単なのが「肌色」を見つける方法です. 画素値を見て,それが肌色らしい色の範囲に入っていれば,それを肌色とみなします. こうした色を使った領域抽出では,一般的にRGB色空間ではなく,YUV色空間やHSV色空間が使われます. YUVやHSVは,色が持つ明るさの情報と,本質的な色味の情報を分離することができます. これにより明るさの変化に強い色抽出が可能となるのです. 本ソフトではRGBをYUVに変換してから閾値処理によって肌色領域を抽出し, その領域の重心位置にマークを貼り付けています.
一方,顔の形状特徴(目,鼻,口)に注目して「顔らしさ」の情報をデータベース化し,それを使って顔検出をする手法もあります. この手法では,Haar-like特徴による顔検出器が有名です.画像認識ライブラリ「OpenCV」にも実装されています. |
いちばん最初に作ったバージョンは,当時2chの攻殻TVシリーズのスレに投下したんですが, 4月1日だったのがいけなかったらしく,しばらくネタだと思われていたようです.
新たなる模倣者
いろんな方から「作りました」とご報告を頂きます. 動画像処理プログラミングの入門編としては意外にいいネタかもしれませんね.
某ソフト作者の開発日記 2005-09-22haltsさん.AVI&ビットマップファイル出力機能がついてます.
王様の箱庭「笑い男模倣ツール」の模倣ツールmasayashiさん.OpenCVを使った顔認識をやっているので人種差別しません(笑)
タチコマ on ARToolKit
あなたの机の上にかわいいタチコマが! まさかの光学迷彩も搭載しています. 同梱しているマーカを紙に印刷してください.USBカメラをPCに接続した状態でソフトを立ち上げて, マーカを撮影すれば,画面上にタチコマが現れます. ARToolKitの記事のほうで詳しい作り方を解説しています.

- ARでタチコマ AR_Tachikoma.zip (1.12MB)
![]() |